新築マンションでの防音工事(2)
部分的な解体などによって、全体の方向性が決まりました。
いよいよ防音工事のスタートですが、まずはその前に床・壁・天井の解体作業があります。
ここで解体する範囲は、床全面と天井全面、そして壁の一部です。どうして壁だけ一部分の解体かといいますと、マンションの場合外壁面の壁は通常GL工法の壁が多く採用されています。このGL工法の壁は躯体単体のときに比べて遮音性能を劣化させてしまう働きがあります。そのため少しでも遮音性能を上げるために外壁面の壁は解体するのです。
また、室内の間仕切壁についても、通常壁のボードは天井面までしか貼られていないので、天井のスラブまでボードを貼って隙間を無くします。既存の壁の遮音補強を行うのです。
躯体に接した固定遮音層を一次遮音層といいます。それに対して防振されている遮音層(浮き遮音層)を二次遮音層といいます。まずは一次遮音層できちんと遮音しておく事が重要なのです。
防振遮音工事の手順として、まずはじめに浮き床を施工します。今回は床の懐が120mmもあったので、厚い浮床を造ることが出来、性能は十分確保することが出来ました。
その次に、天井の下地を施工します。このとき防振ハンガーといって、ゴムで振動を絶縁することが出来る金物を使用して、下地を組んでいきます。この防振ハンガーもただ単にスラブと下地の間に入っていればいいというわけではなく、きちんと防振設計をしてあげる必要があります。
このとき防振下地は、躯体などに接触してはいけません。躯体に接触した場合、そこがサウンドブリッジとなって振動を伝えてしまうからです。しかし、全く周辺部に固定されていないと、天井の下地がぐらついてしまいますので、防振下地と固定遮音層の間にグラスウールや防振ゴムなどの緩衝材を使用して、振れ止めを行います。
そして床と天井の防振下地の間に壁下地を建て込んでいけば、下地の完成です。
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